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DEATH NOTE デスノートのnori007のレビュー・感想・評価

DEATH NOTE デスノート(2006年製作の映画)
3.8
ドラマ版がかなり面白かったので、映画も9年ぶりに鑑賞。

なんと金子修介監督だったんだな!絵も映画らしい絵作り。
ドラマだと序盤からキラ対Lの対決が色濃かったけれども、映画版前編だとキラの大局的な話になっている。なのでストーリーは同じ感じではあるが視点が違うので別の話のように楽しめた。ストーリー的にちょっと無理があるのでは?と思っていてもその部分にも最終的に理由付けがされているのは見事だった。

映画版のライトは、冷静沈着のキレ者、TV版では気が弱いが内に秘める感情がものすごく悪魔的。
映画版Lは、頭良すぎて変人(笑)。TV版はすべてを見透かしていてグイグイ前に出てくる感じ。
といった感じにキャラ設定が少し変わっているもののこればかりは好みだろう。
自分はTV版の方が好きだが。

戸田恵梨香と満島ひかりが、まだ少女っぽさが残っている。その後に二人ともビッグになっちゃってねぇ。。あと皆川猿時がバスジャック犯なのは今見ると笑ってしまう(笑)


劇中でもほんの少し触れられているけれど、これは一種の革命の話である。
最初は崇高な理想をもって革命を起こした者も巨大な力を持ち恐怖政治によって平和は保たれるが、自分の立場を維持するために次々と粛清を繰り返すようになる。これは歴史が証明していること。スターリンしかり、毛沢東しかり、金正恩しかり。単なるおとぎ話の話ではないのだ。「疑わしきは罰せず」は近代法の原則である。

それでもキラがいてくれたらと心のどこかでは思ってしまうのだが。。。
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