｢ペイ・フォワード｣
自分が受けた善意や思いやりを、その相手に返すのではなく、別の3人に渡すというしくみのことだ。
1人の少年が「もし自分の手で世界を変えるとしたら、何をするか」という課題にこの｢ペイ・フォワード｣を提案します。
そして、この｢ペイ・フォワード｣は少年が知らないところでどんどん広まっていって…。
それだけの話ならよかった。それだけならなんて素敵な話なんだ。僕も明日から実践してみよう〜！なんてお気楽になれた。それなのに…。こんな結末あんまりだ、と思う。でも、確かにこのお話、ただの綺麗事のストーリーではないんです。何だか重たい。やけにリアルなんです。
アルコール依存症のママがそれまたアルコール依存症のパパにDVを受けないように、自分の担任の先生をあてがってみたり。その担任の先生には暗い過去があってトラウマがあって新しい一歩が踏み出せず、そしてトレバー少年のママが許せないのです。その過去が絡んでます。それでもそれでも物事はうまくいく…。そうなるはずだったんです。
正直、この物語に付加価値を与えるための唐突なオチだとしか思えませんでしたが、｢ペイ・フォワード｣の考え方は好きです。世界がほんの少しだけ優しくなったらいいなあ、なんて思います。
