勝新太郎のやつ見たことないからこの北野武版で初めて座頭市見たけれど非常に面白かった！北野作品にしてはかなりエンタメ度高めの作品。
ビートたけし演じる座頭市がめちゃくちゃカッコいい！何かを言われればはにかみを見せるが基本的に多くは語らず己の剣術だけで強さを証明していく姿に痺れる。改めて主人公のビジュアル見ると時代劇なのに短髪で金髪というルックス攻めてるなぁ。時代劇に対するアンチテーゼなのか、それまでの「座頭市=勝新太郎」という図式を払拭するための策なのか。
出演者を悪を斬るという分かりやすいストーリーの中に沢山盛り込まれる笑いの要素も良い。終盤の大変な目に合っているのに登場人物の出で立ちが出で立ちだけにどうしても笑っちゃうあのシーン最高に好き。
ラストのタップダンスのシーンとか、農民が田畑を耕す音や大工が作業をする音などにリズムがつけられていたり音楽も印象的。主人公のビジュアル然り音楽然り、悉くこれまでの時代劇の概念を覆すような演出だけど珍妙な映画じゃなくてしっかりエンタメとして時代劇として面白い映画になってるの凄すぎる。
