確か初見は渋谷じゃなかったかなぁ。公開当時、傑作を連発していた石井監督の癖の強さが全面に出た作品。
ハルとボンズの犬の二人組に、モチ君という餅のキャラクターがインタビューをするという形式の会話劇だ。
元はグラスホッパーとかって言うDVDマガジンみたいなやつの1編だったんじゃ無かったっけ?
登場人物3人(匹?)の声も、監督の石井克人に加え、CM系のディレクターだけでえんじてるんだよな。その意味ではとても内輪っぽい作品だ。
でも圧倒的にこの作品にはパワーがある。その最大の要因がモチ君だ。
恐らくプレスコで録音しているのだろうが、モチ君の暴走ッぷりにハルとボンズも普通に笑ってるもんな。あのキャラクターは凄ぇよ。常人にはたどり着かん発想だ。
そして3DCG作品として、映像のレベルが滅茶苦茶高いってのもポイントだ。
ダラダラした会話劇を楽しむ個人制作レベルのアニメは確かに複数ある。鷹の爪などのフロッグマン作品もそうだし、紙兎ロペなども同様のジャンルだと言える。
だが、圧倒的に映像センスが違う。この差が大きいんだよな。
餅ぱぁ〜んち!餅ぱぁ〜んち!