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あばずれ女のseapony3000のレビュー・感想・評価

あばずれ女(1979年製作の映画)
5.0
魔窟みたいな暗い寝室で肉付きよすぎる母の背中掻くシーンから絶望的に地獄。ムシェットみたいなマドがヒッチハイク、首のニキビを治すため?お姫様だっこに腐った段ボールで蓋されて小屋で薄暗くなるまで待たされて。手作りの監視カメラに、律儀にやってる穴から紐、小窓から梯子。お互いの嘘とごっこの絶妙なバランス、震えがくるほど面白いなドワイヨン。11歳と17歳のままごとみたいな幼稚なぶつかり合い。髭も剃るし子どもも欲しい。事務仕事に憧れるも即門前払い(まず事務仕事がなにかもわかってない)、水筒の水飲んで漫画。缶詰ディナーに紙の花束。外の空気を吸わなきゃおかしくなるつって放り出されたとうもろこし畑で老女に石投げてやっぱしムシェット。噛みつくわけない丸々太った可愛いミッキー、あまりにも可愛いからいつでも登場してほしいってみながら思っていた。置き時計ひとつで年取った親と大揉め、義理兄からは「悪化してんな」ってからかわれ。メッセージ刻んだ輪ゴムブレスレット、現場検証でダメ出しされるラストに、死んでるみたい、最後の最後まで静かに冴えまくっていて興奮した。
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