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タクシードライバーのkuのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
3.3
今作は、サスペンス映画です。

内容は、ベトナム帰りの青年トラヴィス・ビックルは夜の街をタクシーで流しながら、世界の不浄さに苛立ちを感じていた。大統領候補の選挙事務所に勤めるベッツィと親しくなるトラヴィスだったが、彼女をポルノ映画館に誘ったことで絶交されてしまう。やがて、闇ルートから銃を手に入れたトラヴィスは自己鍛錬を始めるが、そんな彼の胸中にひとつの計画が沸き上がる……というもの。

評価が高かったので観てみましたが、面白さは今ひとつでした。まず、初見で見終わった時は「え?」という感じで、これで終わるんかいと思いましたが、その後レビューや解説を読んで理解。なるほどなと思う部分もありましたが、個人的に面白いとまではいきませんでした🤔

また、今作を見るにあたって当時のアメリカの時代背景を知らなくてはなりません。今作の主人公であるトラヴィスは、ベトナム戦争から帰ってきた海兵隊で、職がないためにタクシードライバーになります。

戦争の恐怖によって眠ることができず、ベトナム戦争で海兵隊は最前線であったため、トラヴィスはとても厳しい環境にいたのだと考えられます。それゆえ、海兵隊は軍人から敬意を表されるため、面接で海兵隊出身だと告げたら即雇ってくれます。このように改めて振り返ると、随所に帰還兵としての特徴が出るんですが、前情報なしで今作を観ても理解できませんでした😓

ここを理解しているかどうかで、観終わっての感想も変わると思います。公開当時はトラヴィスのような人たちが多くいたでしょうから、今作が人気になったのだと考えられます。

ただ、当時13歳で出演していたジョディ・フォスターがとても可愛いので、それだけでも観る価値はあると思います🤗
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