ダンク

タクシードライバーのダンクのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
4.0
スコセッシ監督とデ・ニーロの組み合わせでレイジングブルの印象が強過ぎて、この映画も白黒だったのでは無いか?と曖昧な記憶がありましたが、普通にカラー映画でした笑

大方トラヴィスの日記に沿って物語が進行し、トラヴィスの孤独と独特の正義感が浮き彫りになって行くその様、彼の異常性とその加速、日常にありふれているが記憶に残っている情景を本当に綺麗に映し出されているなあと思います。
どの場面の絵を取ってもすごくかっこいい。

トラヴィスについて彼は異常な性格の持ち主ではありますが、自らの手できっかけとターニングポイントを作り出す力と実行力に於いては非凡であり、お世辞にも良い方法とは言えない特殊なやり方であったにせよ最終的にはヒーローという肩書きを手に入れました。すごい。

ところで彼は異常な殺人魔となってしまったのか?

その点を一切無視して社会に何もなかったかのように復帰しハッピーエンドっぽくこの物語を締めくくってしまうところに現実世界との相違と皮肉が込められているように思う。
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