nz

タクシードライバーのnzのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
4.0
トラビスを通じて、孤独や承認欲求との向き合い方を考えた。コロナ禍に観てよかった映画。

ベトナム戦争後のニューヨーク、夜の危なげな雰囲気と、ハプニングが起こりそうな緊張感がタクシードライバー視点で描かれている。台詞無しの、夜の街の風景を見ながらトラビスが運転するシーン
にとても惹かれた。ゆっくりと流れる音楽と、変化する信号機や料金メーターが夜独特の時の流れを描写しており、一人で淡々と運転するトラビスの心情にのめり込んでしまった。

夜勤のトラビスは、人々の欲(性・酒・ドラッグ)で退廃した街を観て、洗い流したいと考える。負の感情の消化方法は、とても難しくて、ただ一緒に居てくれる人や居場所が大切だと思った。

トラビスが最後に思ったのが、達成感なのか、孤独なのか、なんなのか知りたい。
nz

nz