ヤスヤス

サイレント・ランニングのヤスヤスのレビュー・感想・評価

サイレント・ランニング(1972年製作の映画)
3.6
子どもの頃、観たきりであったが、ラストシーンが強く印象に残っていた。しばらくは、夜空を見上げて、宇宙のどこかでデューイが水やりをしているのを想像していたほど。
再鑑賞して、B級感溢れる作品だったことと、主人公が全く共感できない狂信的で独善的なエコロジストだったことに驚いた。当時は「2001年宇宙の旅」の影響を受け、この手の作品が粗製乱造されていたのだろうか。
時を経ても変わらないのは、着ぐるみ感満載のロボットたちの可愛いらしさ。CGにはない味があり、健気さにうたれる。ロボット3体にドナルドダックの甥っ子の名前をつけているのも良い。
名作と呼ぶのはためらわれるが、自分にとっては、号泣必至の思い出の作品。
瓶に詰めて海に流す手紙のように、どこかで誰かに発見されるまで宇宙を漂い続けるドーム。その中で、毎日植物の世話をするデューイ。想像しただけで、また泣ける。
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