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暗殺のオペラのひでPのレビュー・感想・評価

暗殺のオペラ(1970年製作の映画)
3.0
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イタリア映画。
幻想小説の奇才ボルヘスの原作『裏切り者と英雄のテーマ』を映画化。
1969年、製作時の"政治の季節"に合わせ、ベルトルッチがイタリア戦後史の知的総括として映画化した作品。
だまし絵的視覚とベルトリッチ流のオペラ要素を取り入れている。
主人公の父親の英雄の死の真相がをスリル的に明らかにしている。
難解さもベルトリッチ風味を際だたせている。

ムッソリーニのファシズム政権下。
1936年、ひとりの抵抗運動の闘士が北イタリアの町の劇場でオペラを観劇中、何者かに暗殺される。
凶弾に倒れたアトスは町の伝説的英雄として語り継がれる。
彼の名と面影をそっくり受け継いだ息子アトス。
事件から20数年後、父の愛人だったドレイファスから招かれて町を訪れる。
今なお多くの謎に包まれた父親の死の真相の解明に乗り出す。
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