ふとまき

荒野のガンマン/致命的な仲間のふとまきのレビュー・感想・評価

3.7
「怨みに報いるに怨みを以てしたならば,ついに怨みの息むことがない.怨みをすててこそ息む」
邦題にガンマンとあるが,主人公のイエローレッグが発砲したのは,旅のきっかけとなる場面とラストだけ.あとはただひたすら大切なものを守りながら荒野を彷徨う人間ドラマだった(守る人に嫌われ続けながら・・).ラストの決着を観ながら,冒頭のダンマパダのブッダの言葉を思い出した.ものの本によれば、ペキンパー監督は乾いた暴力描写が特徴と書いてあるが,今のところ僕にとっては人間の儚さをドライに描く人という感想です.(ワイルドバンチしか観てないけど).そういうドライなところがブッダに似てる気がするのは僕だけだろうか.
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