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淑女は何を忘れたかのDのレビュー・感想・評価

淑女は何を忘れたか(1937年製作の映画)
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日本映画離れしたタイトルが秀悦。そして、1937年の映画ながら、全く古びずモダンで、西洋の雰囲気がありスタイリッシュ、テンポのよいコメディー映画だ。

嫁入り前の姪が大阪から上京してきて、酒、タバコ、夜遊びもこなし、ファッショブルな洗練されたモガだ。

それを面白くない昔ながらの恐妻である、叔母が、いちいち干渉してきて、口うるさく絡んでくる。

そして、ふたりの間で板挟みにあう、尻に敷かれている叔父さん。

この三角関係で繰り広げられる大変愉快な物語。

特に、姪の節っちゃんとおじさんの掛け合いが心地よい。

ためを効かせた緊張と緩和のお手本のような演出が痺れる。

ラストまで大人の意味深な小津マジックが炸裂する。

日本映画の三大巨匠!!!
最低限みておくべき10作品はこれ!(1930年代〜1960年代の日本映画も紹介)
https://narcos.hatenablog.com/entry/japanese-movie-ranking
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