淑女は何を忘れたかの作品情報・感想・評価・動画配信

「淑女は何を忘れたか」に投稿された感想・評価

anna

annaの感想・評価

4.0
安定の小津安二郎作品。
古い作品ということもあって音声が悪いのは仕方がないとして、どうしても聞き取りづらい言葉?言い回し?があるのがいつも悔しいけど、思わずプッと吹き出してしまうシーンがあるのはやっぱりうれしい。
当時のモダンというか、洒落っ気というか、そういうものを感じる。
夫と妻。東京と大阪。男と女。表と裏。
若い佐野周二はにやけているけど、男前。桑野通子がいい演技してる。もうええがな。東京生まれなのに大阪弁まあまあ上手?ストーリーは、なんの変哲もありませんが、小津監督のカメラアングルは、おもしろい。
こんなカラっと乾いた陽気な夫婦モノ撮れる人小津以外居ないっすよね。
構図とカッティングがバツバツキマっていくの気持ち良すぎ。
2人並んで歩くカット多いんだけどホント爽やかというか楽しげというか…
多くの人が言ってる通りラストカットが死ぬほどカッコイイ。何なのアレホントにもう。ニクらしいぐらい最高。
うぃ。桑野通子超カッコいい。算数のできない東大生。妻と和解して嬉しくなっちゃった斎藤達雄の新聞でバランス取る一人遊びがめっちゃ好き。夫婦の家に夫の姪が転がり込んでくるネタは成瀬もよくやってるがオリジンはどこなんだろう。'I drink upon occasion,~'は『宗方姉妹』にも出てきた
c5

c5の感想・評価

3.6
◯久しぶりの小津安二郎。いわゆる倦怠夫婦物。そこに奔放な姪っ子がやってきて・・・

◯終戦の8年前だが、むしろこの時の方が現代っぽさを感じるほどモダンだ。

◯このジャケット最高に好き。

◯「バカ」「カバ」
走る車を接写で映すファースト・ショットのまま、軽快にドライヴする71分間。小津安二郎が34歳で撮った『淑女は何を忘れたか』は洒脱でモダンなセックス・コメディー。

屋内で歯切れよく交わされる会話のリズムを基調に、想いを込めて男女2人が屋外を歩くシーンでは太陽光と影のコントラストにジャンゴ・ラインハルト風マヌーシュ・スウィングなバラッドを合わせて情感を誘う、緩急自在なドラマ・メイクが見事。後年に円熟する高低と押し引きのカメラワークでキャラクターの心情、相互の距離感を浮き彫りにする手腕とセンスが瑞々しく光る。

口うるさい淑女を体現する栗島すみ子の声が素晴らしい。身勝手さ独善さとその奥に隠れた可愛らしさが絶妙なバランスで共存している。彼女を受ける斎藤達雄の知性、若さで風穴を開ける桑野通子と佐野周二も溌剌。

なんとなくやり過ごすのを止めて、衝突を厭わずに感情をぶつけるクライマックスから久しぶりの熱い夜へ向かっていくラスト。

「奥さんに威厳を示す人もいるけど、あれはあんまり良くないよ。花を持たせなきゃ。つまり逆手だね」

スーッと本質を突いてくれる気分のよさ。これぞ小津安二郎、これぞ由緒正しき松竹ホームドラマの伝統だ。
犬

犬の感想・評価

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女性三人組による会話の小気味良さが楽しくて仕方ないし、平手打ちによる始末もそっちに転ぶのかと愉快。ラスト、夫婦のちょっとした仕草で夜の雰囲気を醸しつつ、手前から順に明かりを消してフェードアウトのようにミニマムな枠で見せる演出が流石すぎる。
miku

mikuの感想・評価

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桑野通子嬢演じるせっちゃんが大好き。嫁入り前に外でお酒を飲むだなんて、と目くじらをたてられる時代に、べろべろになるまでお酒を飲み(お金は叔父さん持ち)、すぱすぱと煙草を吸っては叔母から逃げまわり。岡田さんと一緒になる気なぞ微塵もなさそうだ。さっぱりとした所謂モガで、トレンチコートに帽子をかぶって颯爽と歩く姿は美しく、そして関西弁でかわいいのである。バカ!カバ!それでもあなたはとんがらがっちゃだめよ。
ラストの居間での夫婦のやり取りが、ほぼちょめちょめでえちえちだ
桑野美智子さんのたばこを加えていたシーンがかっこよくて頭から離れません。
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