ゆっきー

ドラゴン危機一発のゆっきーのレビュー・感想・評価

ドラゴン危機一発(1971年製作の映画)
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その拳は「仲間」のために
ブルース・リーがハリウッドから香港に戻って、製作された一作目の映画。
この映画のポイントは主人公チョウアンが武術家ではなく、武術に心得のある普通の労働者であり、仲間との人間関係が中心に描かれていることだろう。
出稼ぎにやってきた主人公チョウアンの抱く仲間への恩、義理、愛が随所に伝わってくる。
それゆえに終盤のチョウアンの怒りはただならぬものを感じさせる。
特にラストバトルの彼の立ち居振舞いは必見である。
演出は荒削りな面もあるかもしれないが、かえって素朴で素直な内容になっているだろう。
喜び、悲しみ、怒るというあらゆる表情を覗かせるブルースを堪能してほしい。(もちろんアクションも言うまでもない)
自分も仲間のために怒れる人でありたいと思える映画。
ゆっきー

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