みなみ

鬼軍曹ザックのみなみのレビュー・感想・評価

鬼軍曹ザック(1950年製作の映画)
3.5
死線をくぐり抜けた軍曹ザックは韓国人の少年と出会い行動を共にする。その後黒人衛生兵や個性豊かな小隊と合流し、寺に立てこもる。
サミュエル・フラー最初期の戦争映画は低予算かつ小規模で撮られていることが容易に窺えるが、オープニングでの拡大(ヘルメット→ザックの目→散乱する死体→後手を縛られたザックが這う様子)や、仏像や少年に象徴される信仰のイメージ、見え隠れする冷酷なザックの人間らしさなど、後に再評価されるサミュエル・フラーの手腕を感じることができる。
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