YamRyosuke

39 刑法第三十九条のYamRyosukeのネタバレレビュー・内容・結末

39 刑法第三十九条(1999年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。
精神異常者は罪を犯しても減刑することを定めた刑法第39条への疑問を表現した作品。
最後の文章にある"この法廷から刑法第39条が消えて、ようやく1人の人間になった。"という表現が印象的だった。精神異常があるから責任能力がないとするのは、その人を1人の人間と認めないことに等しい。しかもその精神を鑑定するのは、データに基づくが精神鑑定医の主観によっている。
そして小川香深や工藤啓介が裁判所で刑法第39条への疑義を呈したのに、裁判長がニベもなく発言を排除する態度だったのが、法律の実情だと思った。被害者のことも加害者のことも考えられてないのが刑法第39条。

とても考えさせられるいい作品でした。
YamRyosuke

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