砂利川権兵衛

セーラー服と機関銃の砂利川権兵衛のレビュー・感想・評価

セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)
5.0
ショッカー幹部というか、ハイローの九龍というか、もともとガバかった作品のリアリティラインを木っ端微塵に吹き飛ばす三國連太郎演じる「太っちょ」の存在がヤバ過ぎた。薬師丸ひろ子を磔にして機関銃をぶっ放す。薬師丸ひろ子に地雷(何故か電飾で光っている)を踏ませながら、自身の地雷自殺(未遂)の顛末を嬉々と語る。おまけに人体実験を嗜むときたもんだ。何を血迷ったらこんな特濃キャラをお出しする気になるのか。好きになるしかないだろ。ゲリラ撮影&長回しによるラストショットの素晴らしさも筆舌に尽くしがたい。少し『アカルイミライ』を思い出した(そういえば、副監督の一人が黒沢清だ