きりん

イン・ザ・スープのきりんのレビュー・感想・評価

イン・ザ・スープ(1992年製作の映画)
3.7
家賃も払えないほど貧乏だが自ら脚本を描き、恋心を抱く隣人アンジェリカ(ジェニファー・ビールス)をヒロインとした映画を撮ることを夢見る青年アルドルフォ・ロロ(スティーヴ・ブシェミ)。
金に困り脚本を売ろうとした時に資金援助を申し出たジョー(シーモア・カッセル)との出会いでトラブルに巻き込まれていく話🎥


ジョーが破天荒な振る舞いながらも何故か憎めない癖強めキャラで物語をグイグイ引っ張ってくれていた。でもとにかく怪しいのだ🤔
金を集める手段は明らかに犯罪で💥否が応でも手伝う羽目になるアルドルフォが悲惨で仕方ないよ🤣
実際にこの映画の資金繰りも苦労があったようで製作総指揮が鈴木隆一となってることからジャパンマネーの援助があったとのこと。

イン・ザ・スープとは窮地に陥るという意。

プロデューサー役として登場のジム・ジャームッシュとの絡みの時も窮地に陥ってたけど全体的にコミカルに描いてるため、なんだかクスッとしてしまう。

いつも存在感ある脇役を演じるブシェミだが、本作では主演として至って普通の青年を演じてるのも珍しい。でも顔圧は相変わらずで愛くるしいけど🥰

他にもサム・ロックウェル、スタンリー・トゥッチも出演✨登場時間わずかなので油断してると見逃しちゃいます。

ジョーの飄々とした人物に翻弄されながらも従うしかないアルドルフォだけどちっとも映画製作が進まないことも笑いを誘う。
最後は予想外の展開‼️

勝手解釈だけど最後まで観るとこの映画がある種のメタ構造となっていることに気がつきニヤリとさせられた🎥
モノクロで描かれるクラシックな感じもなんだかオサレだわ✨
きりん

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