イン・ザ・スープの作品情報・感想・評価

「イン・ザ・スープ」に投稿された感想・評価

やりたい事やなりたい自分というものが明確にあるのに、それを実行するには隣に信頼できる誰かがいる、という事が僕にはとても重要なんです。

わかるなぁ、ものすごく共感できる。

ただ家に閉じこもって、風呂に浸かってダラダラと思いを巡らせたところで、何も起こりはしない。

話の種が尽きない難事に一旦首を突っ込めば、それまで無難だった味気ない薄っぺらな日常が途端に華やかになる。

人は、持ちつ持たれつ。

煩わしさに頭を掻きながらも許してあげる事ができれば、想像もつかない奇跡が起こるかもしれない。

人生常に毒吐いて孤独に終わるよりかは、誰かと一緒に海を眺めて終われる方がよっぽど価値があると思う。

孤独耐性が弱い割には、こだわりが強すぎるが故に誰かしらと衝突が絶えない僕にとって、この映画は生きる教科書だ。

他人に興味を持ち、寛容でありたい。

p.s.

スタンリートゥッチやサムロックウェルがほんの少しだけ出ていて、心が小躍りした。
しょこ

しょこの感想・評価

3.6
映画監督を目指すアルドルフォ。金に困り自分の脚本を売りに出すと、初老の男ジョーが資金援助を申し出る。ただし、このジョーという男。
何やら資金繰りのためにやることなすこと全て犯罪の域に達している。犯罪の片棒を担がされつつ、共に過ごす中でジョーのことを心の底から嫌いにはなれないでいた。

インザスープ、とは、窮地に陥るということを意味するタイトル。タイトルの時点でお洒落だし、センスが光る。まるで映画を撮るという行為そのものが、インザスープなのだと言わんばかりの監督からの皮肉が込められているかのようにも思える。

アルドルフォの脚本を一応聞くジョー。
長ったらしい解釈を聴きながら
今何ページ目だ、と眠い眼で問いかけると、
まだ4ページ目だ、とアルドルフォ。
絶句したようなジョーの表情。
ここのくだりは最高に笑える。

TSUTAYAでDVDを借りるにあたり、チラと
見かけたのがこの映画を見てオダギリジョーは
芸名をジョーにしようと思ったほど、彼の中で
影響力のある作品だったとのこと。
分かる気がするなぁ。目立って面白いわけでもないのにやっぱりちょっと癖があって、
地味なのに何故かユニークで記憶に残る。

白黒映画ならではの、映像のザラつきがまた
いい味を出している。休日の昼下がりに
コーヒーでも飲みながらゆっくり鑑賞したくなる味わい深い作品。
へい

へいの感想・評価

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夢見がちのスティーブブシェミと人の懐にズカズカ入り込むジョーのコンビ。二人の馬鹿らしい掛け合いは最高だった。

胡散臭い映画製作者ジョーに振舞わされる監督志望のスティーブブシェミ。
二人は全く映画作りをしないどうしようもなさ。
いつも陽気でブシェミを犯罪に巻き込む。だけど憎めない、人を幸せにして怒るのを諦めさせる。
最後までジョーの情報が全く分からない。デタラメばかりの変なじいさん。

職なし、家賃滞納で隣人に好きな女性がいる、アンダーザシルバーレイクのような状態のブシェミ。監督志望だけど、何も成功していない。

主人公を演じるのはブシェミ。貧乏人で妄想に浸り、翻弄される役はこの人以外ありえない。
タルコフスキーのような難解映画を作りたいという願望だけある。だけど、薄っぺらい。。。
映画を全く見たことないジョーが真っ当な正論を言うのがいい。

ジム・ジャームッシュがちょい役の馬鹿馬鹿しい番組ディレクターで出演。
ネコ子

ネコ子の感想・評価

3.5
モノクロ作品。

映画を作りたい青年が製作資金を提供してくれるジョーという男と出会ったことで様々なトラブルに巻き込まれてしまう話。映画製作の話なのに、製作風景が全然出てこない(笑)主人公は本当に映画を作れるのか?それとも利用されてるだけなのか?と不思議な感覚になる物語でした。

DVDパッケージからも分かるように、嬉しそうなシーモア・カッセルと嫌そうなスティーヴ・ブシェミの関係がとても面白かったです。家でリラックスする余裕もないくらいの振り回されぶり(笑)他にも、出てくる人みんなマトモじゃなくて会話の内容に何度か笑いました。

若き日のスタンリー・トゥッチ(フランス人役・笑)、サム・ロックウェル(心優しき青年)、ジム・ジャームッシュ(製作関係の怪しい人)がチョイ役で出ててラッキー♪
母親と電話しながらあんまり美味しくなさそうな朝食をつくるブシェミ。
枕の羽が舞う部屋でアンジェリカに君は天使だと告白するブシェミ。
レコードから流れるチャチャチャのテンポについてゆけないブシェミ。

なぜだか"スティーブ・ブシェミの"物語として見てしまう。
すべてが愛おしく。
tukino

tukinoの感想・評価

3.6
終始ブシェミが愛らしい事この上ない。
コメディタッチな作風に、映画作りへの険しき道程がひっそりと映し出されている監督の実体験を基にしたユーモラスな作品。

映画監督としての成功を夢見るアルドルフォ(スティーヴ・ブシェミ)に纏わり付き異様に彼を可愛がるジョー(シーモア・カッセル)。頬に必要以上のキスをしまくったりベットで無理矢理アルドルフォに抱きつくシーンが可愛らしく見えてしまう。映画製作支援として資金調達と言う名の犯罪行為を繰り返す胡散臭い中年紳士だが、少なからずアルドルフォの平凡で退屈な毎日を変えていた。
またジム・ジャームッシュ監督が友情出演しているが、その癖の強さも笑える。
チャチャチャには腹を抱えて笑ってしまった。何度もリピートしている程大好きなシーン。
s

sの感想・評価

3.8
素敵なジョーに振り回されて、むちゃくちゃだけど真逆に変われた貧乏監督
いきなりのジャームッシュおじさん登場はびっくりした
In the soup の意味は苦境に陥るだそうです。ウェイターがスープをこぼし首になった話が語源だとさ。ただ、映画は苦境って感じじゃないんだよなあ〜
時番人

時番人の感想・評価

3.8
公開当時ブシェミが脇役として注目されはじめて、とうとう主役?!と飛びついて観ました。

単館映画らしさ全開で、地味な登場人物に不思議なリズムで引き込まれて時間を忘れ、後味のよろしいスープです。
りーん

りーんの感想・評価

3.5
映画を作りたかったのに、手を組んだおじさんに翻弄されるしお隣の美人さんは冷たいしで、最悪なことばかり。
そんな不器用でちょっと弱気な主人公アルドルフォをブシェミさんが…!
ジョーは最低だと思うけど、憎みきれないところがある。だからついて行っちゃうのかな。
サムロさん出てた!あの少しの登場だけで見せつけられた。
そしてブシェミさん、タバコ吸う姿が渋かっこいい。「君は天使だ」って、ダンスがんばったりしてハマり役でした。
記録
映画製作を夢見る青年と自分の脚本を買ってくれるだけでなく製作資金まで提供してくれる謎の男に出会うのだが…モノクロ調の映像が人生そのものような哀愁を奏で、とても心に染みる作品であり余韻が残る1本だ。J・ジャームッシュも特別出演している。
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