みおこし

イン・ザ・スープのみおこしのレビュー・感想・評価

イン・ザ・スープ(1992年製作の映画)
3.8
映画監督を目指している貧しい男アルドルフォは、ひょんなことからジョーという初老の男性から映画製作の資金援助の申し出を受ける。ありがたい話に狂喜乱舞するアルドルフォだったが、ジョーは一筋縄ではいかない変人だった...。

スティーヴ・ブシェミって本当に良い役者さんですね...。暴力的なサイコパスから、本作のような気弱な青年役まで何でもこなせるまさに名優さん。本作の彼もハマり役で、何が何だかよく分からないけれど巻き込まれていく様が最高でした。
シーモア・カッセル扮するジョーのある種狂気じみたぶっ飛びぶりも最高(笑)。実際こんな人がいたら間違いなくオカシイんですが何をしても許せちゃう愛くるしさもあったり。
旦那さんが撮影してるだけあって、アンジェリカ役のジェニファー・ビールスも本当に天使のように美しかったです!

あまり起承転結はないんですけど(笑)それにあのラストも「結局ジョーは何者なの?!」って突っ込みたくなるけど!!
でもこのゆる〜い感じがクセになる面白さ。ちょっとクスッと笑ってしまう描写の連続で、戸惑う主人公と一緒にいつの間にかジョーのやりたい放題っぷりに振り回されている自分に気づきます。
あえてモノクロで撮っているのも何だか小粋な感じで大好き!
終わった後に「どんな出会いもどんな形であれ自分にとってプラスになるんだなぁ」としみじみしてしまいました。
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