Bahun

天国の日々のBahunのレビュー・感想・評価

天国の日々(1978年製作の映画)
4.0
[ひたすらに美しい自然と半分は悪魔の人間]

 かつてのなにもなかった頃のアメリカの雄大な自然などこまでも広がり、、過酷な労働も、災害も、偽りも全てを包み込んでひたすらに輝いていて、それらを写し取った本作品は各ワンフレームが絵として成り立ちそうなほど美しい。それゆえに、4人の人間関係の澱みが際立つ。澱みがあるからこそ景色がなおのこと綺麗で綺麗で…ねぇ…。
 
 『天国の日々』という題名にそぐわぬ、不安げな表情の2人が題名の下に並んでいるのが見て取れる。ジャケットに至るまで、映画全体にどこまでもコントラストが効いている。

単調なようでいて「これ、ここからどうなるんだ?」というドキドキ感もあって、よかったっすね。
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