YuukiImazu

地球の静止する日のYuukiImazuのレビュー・感想・評価

地球の静止する日(1951年製作の映画)
3.8
冷戦時代の国家対立を風刺しつつ、人類と異星人のファースト・コンタクトを描く。51年作品ながら、UFOがワシントンに降り立つ場面なんかの映像が非常にナチュラルで、古臭さを感じさせないのが驚きやね。

「今のままでは地球が滅ぼよ。」と、人類に警告をしにやって来た宇宙人クラトゥを、『冷酷で脅威の存在だ』、と決めつける人類。異人種への好戦的な姿勢は、人類の進化の過程で生存するために培われてきた防衛本能の証。
ということで、永続的に争い合うのであろう人間たちに対して、エイリアンはどういう風に思ったんやろか。

まぁ何度も劇中で、人類存亡に関わるクラトゥのお言葉が左から右に受け流されている感があったな。さすがに、ポーカーフェイスの異星人の内心では、しかめっ面で『こいつらダメだわ』、って吐き棄ててるイメージが浮かびましたね。面白かった。
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