風神

地球の静止する日の風神のネタバレレビュー・内容・結末

地球の静止する日(1951年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

NHK BSプレミアム放送分を
録画して鑑賞。

キアヌ版は観てません。

1951年の作品。
冒頭の戦車の出動シーンの
ドリフトがカッコよかった!

雑な設定や時代的な部分も多いけど
素敵な作品でした。

キャメロンのジ・アビスと同じような、
説教展開ですけど
今の世界に必要な物語。

一部、頭が追いつかない所も
ありましたけど
警察権限の凄く強いロボットを作ったら
あまりの強さに揉め事を起こせなくなり
それに従っているうちに平和に
なったって事なんですか?
仲良く暮らして生き延びたいか
揉めてロボに世界を壊されたいか
二択の選択肢が強烈。

世界中の政治指導者を集めろって
言われても、今なんて特に無理。
学者は集められるとは思うけど。

遠い昔に
ビートたけしさんが言っていましたが
世界が仲良くなる為には
宇宙人が攻めて来るなどの
共通の敵が必要って考え方。
現代では、それすらも難しそう。
お互いに足を引っ張り合いそうだし。

今作の宇宙人
(サラッと火星人って言ってた)は
🌏も仲良くしないと滅ぼしますよって
警告しに来てくれた良い人。
一人で来たんですかね。
ラジオを聴いて言語を勉強して
英語ペラペラな宇宙人。

触らないでも動くスイッチは
現代でも作れていますが
1951年なら、モロにSF設定でしょう。
ウルトラセブンの腕時計型通信機は
スマートウォッチとほぼ同じ。
昔の人達が想像した未来よりも
実際の一部ガジェット類は
進化してたりする現代。
物語の本質である、
未来に向けてどう選択していくのか
というテーマに関しては
全く進歩の無い現代。
困ったもんです。

派手さの無い静かで穏やかなSF作品。
機会があれば、キアヌ版も
ちょっと観たくなった。

2023-117
風神

風神