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ターミネーター2のmarimoのレビュー・感想・評価

ターミネーター2(1991年製作の映画)
5.0
中学のときに初めて観て
とにかく、めちゃくちゃ面白くて
録画したVHSを何度も何度も繰り返して観て、
スローにしたり、コマ送りしたり、
それはもう何度も繰り返した結果
テープはボロボロ
 
そんな作品なので、
思いで補正がかかっているのはご愛敬
間違いなく歴史に残る名作

いわずもがな、魅力はT-1000の圧倒的な強さ
液体金属って倒すの無理じゃん...
 
今でこそCGは当たり前だけど、当時は衝撃
でも実はCGカットは最小限なのも驚き

CGに頼りすぎず、ここぞというタイミングでの使用
当時の技術だからこそ出せる雰囲気
ほどよいチープさは逆に作品の味 ※思い出補正
 
そしてシナリオも秀逸
1の設定を逆手に取った驚きの展開
無敵の敵を目の前に、前作の敵T-800が味方として再登場ってアゲアゲな展開!!
続編だからこその嬉しい設定で幼き日の厨二心は飽和状態です

何の情報も入れずに、続編として観たら絶対最初はT-800が敵だと思う構成だし、
あぁ公開当時に劇場で観た方々が羨ましい!
 

一見文句なしの作品ですが、
大人になってから色々考えるとタイムパラドックス…ですよね

仮にこれでスカイネットが作られなかったとして、
未来のジョンはカイルを過去に送る必要が無いので、
つまりはジョンは生まれなくなってしまうわけで…もごもご

??? 
それだとT-800が溶鉱炉に沈むと同時にジョンは消えるのか?
これは世界線が枝分かれしただけなのか?
そもそもスカイネットを破壊出来ていない?
 

過去に介入しても、起きてしまった未来は変わらず、
この世界線における未来のみが平和になると...
きっと、そういうお話なんです

 
なんかこれ、無理やりハッピーエンドっぽくしてるだけで、
実は...と疑ってしまう
そんな大人になってしまいました
 

実際はタイムパラドックス的要素をきれいに収束できたとしても、
ジョンはスカイネットとの戦争が起きない世界で幸せなのだろうか?と
レジスタンスのリーダーになってこそ生きがいに溢れた運命なはず...

決まった運命から抜けだした自由と、何ににでもなれるという捉えどころのない重圧
大人になるって難しいです
 
今回3Dでの鑑賞でした
もともと3Dを想定して作られてたのではと思えるほどの良い3D作品
ジェームズ・キャメロンの3Dが好き
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