このレビューはネタバレを含みます
いやーこのT2は、ストーリー、演技、キャスト、すべてが完璧ですよね。
さすがにCGは今の時点で観ると粗が目立つけど、当時は「スゲー!!」って思いながら観てた。
T1のカイル・リースが出てくるのにちょいウルウル。
サラ・コナーの猛々しさ凶暴さもピカイチ。精神病棟でトンファー片手に勇ましくスキップする姿はめちゃカッコイイ。
シュワちゃんの演技のロボット感もとても良く出せてて、この作品で完成の域に。
自身がズタボロになりながらも命?を捨ててジョン・コナーを守ろうとする姿は、感情を感じさせないのにすごく熱い。
カーアクション、バイクアクション、ショットガンの次弾装填など、どれもカッコよすぎです。
そして、人間じゃないのに少しずつ人間らしさを学んでいく、というキャラ描写は秀逸でした。
※これが、ダークフェイトのシュワちゃんがなぜ人間らしい生き方を学べたのか?の答えになっています。
敵のターミネーターT-1000もやはりシリーズ中一番怖い。あの感情の無い凍りつくような表情がたまらない。
しつこさ怖さ100点満点。
液体金属のアイデアは超ナイスです。
炎でもダメ、凍らせてもダメ、シュワちゃんも太刀打ち出来ない、いったいどうやったら倒せるのーーー!?という絶望感の中で逃げまどいながら追い詰められていくのはほんとハラハラします。
ジョン・コナーもあんな可愛らしい声だったんですね。声変わり前??
薬物依存にさえならなければ続編でも活躍を見れたはずなのにねぇ(/_;)
サイバーダイン社のダイソン役の人も、死に際ほんとに素晴らしい迫真の演技です。
溶鉱炉に沈んでゆくシュワちゃんが最期に親指を立てるのは、
「OK、これでいい、これで任務完了だ」「ジョン、よくやった」
の意味だと思うと涙。
自分を命がけで守ってくれて、お父さん的な存在になってたシュワちゃんを失うのは、どれほどの悲しみでしょうか。
ところで、これで1997年?に起きる核戦争は回避できたのだが、最新作ターミネーター・ダークフェイトでは、この後もジョンを殺しにターミネーターが何体も送られてきたことに触れられている。
T2の戦いで確かに自分たちが進む未来は変わったけれど、元々の未来の時間軸はそのまま残るってことか。
うん、そうじゃないとカイル・リースがサラ・コナーの元にやって来れないものな。