しばいぬたろう

ナイルの宝石のしばいぬたろうのネタバレレビュー・内容・結末

ナイルの宝石(1985年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

『ナイルの宝石』('85)
The Jewel of The Nile / アメリカ合衆国 / 英語

前作が未鑑賞だと主人公たちの関係性等はわからないため、前作鑑賞済みの方が良い。
しかし、8割は本作単体でも理解できる内容となっている。


世界一周旅行中のジャックとジョーンは恋愛停滞期に陥っていた。
そんな中、彼女のサイン会でアフリカの小国の国王であるオマーと知り合ったジョーンは、オマーから伝記の執筆を依頼される。
以前から興味のあった伝記という分野だったことから、彼女はそれを承諾。
取材のため彼の帰国と共に、彼女も同行することとなる。
 
一方で捨てられたジャックは、小悪党ラルフと再会する。
更にそこに現れたオマーの命を狙う青年タラクから、オマーに盗まれた宝石を取り戻す手伝いをして欲しいと依頼される。
オマーの裏の顔を知ったジャックは、ジョーンを救うため、オマーが支配する国へと向かう。


それぞれ違う立場の方に依頼される展開までは面白かったのだが、後半には飽きてしまうことは否めない。
すれ違う中で結局よりを戻すというありきたりな物語展開を経て、ハッピーエンドに幕を閉じる。
アフリカにあるアラブ人の王国が舞台であり、国中の人々が集まるシーンもあり、割と規模の大きい。

音楽も物語展開もアクションも極めて典型的なロマンスアドベンチャー作品。
音楽は平凡な曲調にアラビアテイストを交えており、良かったと思います。
主題歌のビリー・オーシャンの曲も良かった。

飛行機で逃げても砂漠に取り残され、列車の上で敵との攻防、地元民の助けも得て、これでもかというほど、よくある展開の盛沢山。
マイケル・ダグラスはやはり、「悪女に翻弄される最低欲望男」か「ロマンス小説系ヒーロー」がお似合いだ。
かといって特にいやらしいシーンもなくラブアクション重視なため、子供の鑑賞も問題ない。

途中で飽きてしまったが、コンディションが良い日に鑑賞したらとても楽しく鑑賞でき、「★★★☆☆」だったかもしれない。
壮大にしつつもチープな作品だった。
しばいぬたろう

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