このレビューはネタバレを含みます
気風の良い車夫・”無法松”こと松五郎が、吉岡大尉の未亡人と遺児・敏雄に献身する話。
松が道で偶然敏夫を見つけ、絡まった凧糸をほどいてあげるシーン大好き。後ろで激怒してる客が良い。サイレント映画っぽい。
徒競走のシーン、太鼓のシーン、メチャクチャ良い……。
「吉岡さん……吉岡さん……」
回る車輪。松の命の象徴。子供に囲まれて嬉しそうに微笑む松。止まる車輪……。
クライマックスの展開が美しい。完成されてる。でも検閲でだいぶカットされてるらしくて、なんか複雑な気持ちだな。
カット前は松が未亡人に恋心を抱いている描写があったらしいが、それがなくなった結果、通時的な人間愛を感じさせる作品になったという話。(リマスターにあたってのドキュメンタリー)
三船敏郎版にはあるのかな?
阪東妻三郎、トニー・レオンに似てる。