1943年制作のオリジナル版。
「無法松の一生」は、この作品の後に、三船敏郎版、三國連太郎版、勝新太郎版と三度リメイクされているわけだが、やはり、阪東妻三郎のこのオリジナルが凄い。
いやあ、板妻がやはり素晴らしいね！そして、実生活では、若くして広島の原爆の被爆をうけて亡くなられた、美人女優、園井恵子さんの、なんというか、いかにも、おしとやかな女性と母性を兼ね備えた感じの演技は、確かに、三船版での、高峰秀子には出せないだろうなと思いました。
ちなみに、園井恵子さんの息子役で出演しているのが、澤村アキヲ。(つまり、後の長門裕之！)
ラストの主人公・松五郎の過去を振りかえる走馬灯のようなオーバーラップの場面は、名キャメラマン、宮川一夫が、カメラからフィルムを取り出さずに、撮影、巻き戻し、撮影を繰り返して作り出したらしい。凄い！
傑作でした！！
