ボーダー民族

皆殺しの天使のボーダー民族のレビュー・感想・評価

皆殺しの天使(1962年製作の映画)
4.7
やっぱブニュエルだから、固定概念の話かな?固定概念に囚われた人に対する皮肉なんだと思う。

ブルジョワジーは人生で経験することって限られるから、発想にも限りがあるし、偏見も生まれる。それに理想的な人生も送っている。人生は理想のルートを通るわけではないから、召使が消えると言う想定外が彼らを混乱を招く。プログラムで例えれば、エラーが発生してしまうと他のプログラムをおざなりにする事があるんですよね。だから、外へ出るって発想がなくなった。

子羊はキリスト教の信者とよく比喩されるので、キリストという固定概念に囚われた人ということなんだと思う。

逆転のトライアングルでもそうだが、人生は経験豊富な方がいざという時いいよね。

理想的な人生を送った人に対する皮肉なのだが、これって日本人にも言えるよね。