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小早川家の秋のichitaのレビュー・感想・評価

小早川家の秋(1961年製作の映画)
3.9
造り酒屋の主人小早川万兵衛は昔懇ろになった女性とその娘のところに通い詰める。
家族は面白くない。そりゃそうか。手厳しい長女の態度も意に介さず、御満悦な様子の小早川万兵衛。

「性格やったら何にしてもかまへんの?」

演じるは中村鴈治郎。『浮草』に似た設定ですね。憎めない雰囲気作りは流石です。

そんな小早川氏も呆気なく亡くなり、火葬場からは細い煙が立ち上がる。
それぞれの想いで見上げる家族。
このシーンが伊丹十三の「お葬式」に反映されてるそうですね。あちらも見直したい。
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