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うーん、面白い…。
小津にとっての家族、それは大いなる矛盾を内包しながら蠢く装置。とりわけ戦後日本における家族の変容を描いているという点では、本作も他の小津映画と通底しているのだけど、小早川家にはも…
自宅でのんびりと鑑賞するのに良い作品。
中村鴈治郎が「浮草」と同様に奔放な父親役で。
小津監督の作品はとくに大きな事件が起きるわけではないけど、日常の生活を描いているだけなんだけど、ずっと見てられる…
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前に一度見た時に家族関係の複雑さに混乱したのを覚えてたので、事前に予習して鑑賞。
そこさえ押さえておけば、話も割とシンプルで見やすかった。
ただラストの葬式のシーンは、急に不穏な音楽と群がるカラス…
ちょこんと爪先立ててしゃがむ原節子と白川由美の微笑ましいガールズトーク。最後のお葬式への道はエンドレス・ポエトリーみたい。杉村春子は登場シーンがほんの少しなのに気を抜いてるとあっという間にその場を攫…
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BS松竹東急『土曜ゴールデンシアター』(「日本の名匠シリーズ 生誕120年 小津安二郎特集」)で鑑賞。
京都で造り酒屋を営む小早川家を舞台に、早くに亡くなった長男の妻 秋子(原節子)の再婚話・次女…
新珠三千代、好きです。今作は小津が東宝で監督した唯一の作品であり、関西を舞台にした作品。冒頭のネオン、この色味がいいよねー。並べられた桶など、家の外の様子もいい。一瞬映る「チャイナサロン 夜来香」の…
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