さとも

イヴの時間 劇場版のさとものレビュー・感想・評価

イヴの時間 劇場版(2009年製作の映画)
5.0
こんなに前の作品だったなんて驚き。

作中ではアンドロイドはあくまで人型の家電であり、感情を向ける対象ではなく人とは相容れないただのモノ。
喫茶店 イヴの時間では、アンドロイドと人間の区別はしない。
正体が分かるまでは相手がモノなのか人なのか分からないわけで、では何をもって「人」と言えるのかを考えさせられた。

相手の正体・心が分からないという点では、人間社会でも「自分」と「他人」が
それに当たるのでは。
私達も他人を受け入れる事ができている、する気はあるのだろうか。

作中では「倫理委員会」や「ドリ系」「ロボット三原則」など、他にも様々な問題提起を感じさせ、見る人によって出す結論や感想が変わる作品なのではと思う。
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