まゆこ

イヴの時間 劇場版のまゆこのレビュー・感想・評価

イヴの時間 劇場版(2009年製作の映画)
3.2
SFのお話、とくにアンドロイド系は多いし、私は大好きなのでよく見ます。

アンドロイドが当たり前の世界での人間の葛藤や倫理観を表現したお話、だと思います。
人間の監視下で命令された行動しかしないように制御されてるアンドロイド。
でも、制御されていなければ、さほど人間と変わりない。いや、区別などつかないだろう。

>軽くあらすじを…
イヴの時間はそんなアンドロイドも人間も一緒くたにしたカフェで、区別をしないというルールの下、営業している。
主人公りくおは自分の家にいるアンドロイドがそこに通っていることを知り、イヴの時間に頻繁に足を運ぶようになる。
ただ、この世界ではアンドロイドは所詮アンドロイドと、人間のように接することはタブーらしい。
だからこそ、制御されてる中でもアンドロイドが考え、思うことはあるのだと知ったりくおは衝撃を受け、親友のまさきと共に交流を重ねていくが…てはなし

そもそも、アンドロイドに感情は必要なのかなぁ…
感情があっては、人として簡単に命令することできない。

ストーリーではアンドロイドには守るべき三か条があって、それに則って行動しているが、そこには大きな穴がある。
人間(主人)を守るという理由から予測不可能な行動を取っているが、それは人間の感情の愛に近い。
それは本当にアンドロイドの想いなのか、はたまたそういう仕様なのか…

考えれば考えるほど、アンドロイドのあるべき姿、人間と線引きする必要など、どうすることがベストなのかわからなくなる。

偉そうなこといいますが…
ほんとにもう半歩感がある。
まず続編仕様なの!?っていう点と、半分たっても大きな変化がなくて、自由に行動できるアンドロイドの空間を危険視する倫理委員会との抗争を勝手に期待していたが、ものすごく平和的に終わった点だ。
内容、映像の視点は面白かった!
まゆこ

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