久しぶりに鑑賞。
"打ち上げ花火を横から見ると、丸いのか平べったいのか"それを小学生が議論するという、たったそれだけが題材のジュブナイル映画ですが、それだけで済ませられないのが凄いところ。
夏はとっくに過ぎたのになぜこのタイミングでこれを観るのかという疑問を説明するのは長くなるので省略しますが、そもそも映画を観ること自体が自分にとっては「感覚」のチューニングのようなものなので、題材が季節とずれていてもそれはそれでいいのです。
今更この傑作をどうこう語れませんが、夏休みの一コマの儚さと台詞の行間、何と言っても奥菜恵の存在感とその瞳の素晴らしさに尽きると思っています。
そして最大公約数的な「共感」を誰もが無条件で感じられる物語を45分程の映像で表現できるのは改めて凄い。
