アキ・カウリマスキ敗者三部作その2。
記憶喪失の男がゆるく再起していく話だが、相変わらず淡々としている。
ストーリーも浮き沈みあるはずなのに、登場人物たちが感情表現をほとんどしないので、なんだかこちらも感情が湧いてこない。
前作浮雲の方がピンチが分かりやすかった分、もうちょいシンプルに応援できた気がする。
ただ、引き続き謎にジワる。
疲れた脳と身体に優しい。
不思議なヒーリング効果がある。
音楽も地味にずっと良い。
またこの監督の作品を観たいと思わせる魔力がある。
たぶんまた次作も観るだろう。
にしても北欧フィンランドが福祉国家ってのは幻想なんですかね。セーフティネット全然機能してないですね。