Jeffrey

幻の馬車のJeffreyのレビュー・感想・評価

幻の馬車(1939年製作の映画)
3.5
「幻の馬車」

冒頭、フランスのブルターニュ地方。除夜の鐘、老婆、冥府、学者、クリスマスの日、迷える魂、伝説。今、死神の馬車の御者となり死人のところへ訪れる…本作は1939年にJ.ディヴェヴィエが監督したフランス映画で、この度DVDボックスに収録されていたのを初鑑賞したが面白い。さて、物語はフランスのブルターニュ地方には、毎年除夜の鐘がなる時に死んだものはその後1年間、死神の馬車の御者となり死人のところへ訪れて、その迷える魂を冥府に連れて行くと言う伝説が語り伝えられている。クリスマスの日、救世軍の接待に集まった放浪者たちの中で、1人の老婆が馬車の軋る音が聞こえると叫びだした。これを聞きとがめたのは学者とあだ名されるジョルジョだったが、ダヴッドとギュスタヴは老婆の話をー笑に付した…と簡単に説明するとこんな感じで、1909年に女性で初めてノーベル文学賞受賞したスウェーデンの作家ラゲルレフの幻想小説"死神の御者"がブルターニュ地方に移して映画化した作品で、1921年にはヴィクトル・シューストレムが監督演出したサイレント映画の名作"霊魂の不滅"のリメイクでもある。幻想的な映像がよかった。
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