はるこ

レオン 完全版のはるこのレビュー・感想・評価

レオン 完全版(1994年製作の映画)
4.9
LEON。
映画館で念願の初鑑賞。
名作だとは聞いていたけど、想像より遥かに良かった。

孤独な殺し屋が孤独な少女と出会う。
いい年した殺し屋と12歳の少女の間に芽生える愛。
字面だけ見れば異質に見えるけど、二人の境遇や人間性を知るほどにそれは至極自然な、透き通るほど綺麗な感情なんだと感じた。

レオンの中の優しく純粋な心とマチルダの中の年相応の無邪気な心が一致して通い合う瞬間。
2人で遊んではしゃぐ姿が眩しくってこんな幸せな時間がずっと続いて欲しいと思ってしまう。

何といっても主演2人の演技力に惹きつけられる。
レオンを演じるジャン・レノ、殺し屋としての冷酷な面はもちろん、あんなにイカつい見た目なのに時折見せる無垢な少年のような澄んだ目と表情は観ていて愛おしささえ覚える。
マチルダを演じるナタリー・ポートマン、少女ではなく1人の成熟した女性を見ているよう。その中で時折見せる子供らしい無邪気な姿の演じ分けは天才的。

ストーリー、脚本、役者、音楽、衣装、ロケーション、カメラワーク、この作品を構成する全ての要素が互いに引き立てあってこれ以上ない完成度になっていると思う。
改めて映画は総合芸術だということを実感した。

love or death

やはり最後は
愛だなぁ。
はるこ

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