ストーリーも演出も俳優も雰囲気も何もかもが私の好み。
レトロな感じの部屋やファッションは身悶えするほど可愛らしく、全ての調和がとれている。
ただ好みの部分が多いから好きなわけじゃない。
これだけ計算された気配を感じるのに、どこか安っぽいところがある。
安っぽさって言うのは、例えば物語のほとんどが閉鎖感を感じる様々な建物の中で進んでいくところや、マチルダのこれからとる行動がわかりやすいところ(所詮子供だと感じているからでしょうね)。
安っぽさが、レトロな世界観と溶け合って、私の手をそっと包んでくれる。
物語全体に頭が混乱するほどの難しさは無いし、何となく観ていても、いつの間にか引き込まれて夢中で観ている、、、そんな作品。
色々な要素が上手く共存していることの素晴らしさたるや!
銃や機動隊が出てきて、そういうところは野暮ったいというか、、、暑苦しい感じがするのにね。
恐らくこれからも幾度となく観続ける作品でしょう。