さおり

レオン 完全版のさおりのネタバレレビュー・内容・結末

レオン 完全版(1994年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

バナナフィッシュのアニメを見終わり、
アッシュとエイジの関係性の尊さに、あまりにもしんみりしてしまって、なぜかレオンを観るに至る。
ひとりでも生きていける人間が、誰かに出会い、強く、一方で弱く、でも一瞬の光に満ちて、幸せになる話が好きなのかも。

冒頭の不穏なシーン。
ぬっと暗闇からジャンレノが出てくるところ、怖さしかない。圧倒的に闇に愛されているレオン。

でも、マチルダと出会う前も、映画館でワクワクしながら笑ったり、可愛いところもあるんだ。

ゲイリーオールドマンは、薬を噛み砕くシーンが鳥肌。天を仰いで、準備完了。完全にスイッチ入っちゃう。

ナタリーポートマンのマチルダはとってもキュート。華奢な肢体で、ゴツゴツしたブーツや大きめのアウター着るのって、
とりあえず可愛いよね、そりゃ。ミスマッチさがおしゃれ。
12歳のくせにセクシーな目をしたり、仏頂面でピストルを打ったり。ほんとやばい。
でも当てっこショーしたり、単調な日々に飽きちゃったり、大人っぽい子が年相応なところを見せてくれると、なんだか安心するよ。

無口な友人をマチルダが世話したり、
片目を開けてしか眠れないはずのレオンがベッドでいびきをかいてマチルダと一緒に寝たり、
最後に愛してる、と伝えたり。

あと、

ガムのトリックに対して、
リングトリックだ、といって爆弾放ち、
最後もそのリングトリックでしめちゃったり、

無口な友人を最後に大地に植えてやったり、

登場人物も少ないし、戦闘シーンもそこまでド派手じゃない。けれど、すべてが回収されていって、最後にマチルダと無口な友人の幸せを願わずにはいられない。

大地に根を張って大きく育った植物と、
大人の女性になったマチルダが、
めいっぱい日の光を浴びながら幸せであって欲しい。