キリストの受難を描いた作品
私自身はクリスチャンではなく予備知識もほとんど無く観ましたが
キリスト教徒でない人が観ると少し混乱するかもしれませんね
捕らえられてから磔されるまでの僅かな時間(約12時間)を2時間に収めています
新訳聖書に忠実に描かれているようなので
無駄な創作はほぼ無いようです
12使徒(弟子達)とのお話は回想シーンで見られますが
とても短いですね
本編には
ペトロがイエスを否認するくだりや
イスカリオテのユダの裏切り、接吻
ロンギヌスの槍のくだりなどは再現されています
捕縛からラストまで暴力の繰り返しで
観ている者がイエスに同情する仕掛けになっています
同情し不憫に思いいざ磔にされた時
イエスの言うセリフ
父よ彼らをお赦し下さい
彼らは自分のしていることが分からないのです
こう叫ぶ
グッときます
しかしながら
イエス(ユダヤ人)
裏切った弟子(ユダヤ人)
裁いた者(ユダヤ教)
このあたりの知識が無く
後世ユダヤ人(ユダヤ教徒)が迫害されるに至る動機がよく分からないのでした
せっかくイエスが全ての人間の罪を背負い罰を受けたのに
その後のキリスト教が自ら罪を犯していくわけですから
浮かばれませんね
因みに12使徒のうちヨハネを除いて全員、殉教しているようです