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豊田道倫 映像集3-MOOSIC LAB Version-
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『豊田道倫 映像集3-MOOSIC LAB Version-』に投稿された感想・評価

なか
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神田ポラリスにて。
grpcd
5.0
2025年7月5日、オールナイト明けのワンマンライブに合わせた上映会にて。本作は過去に何度か内容を変えて上映されているが、今回は2011年のMOOSICLABで上映された最初期のもの。オリジナルバージョンを観るのは実は初めて。
2006年、友川カズキをゲストに迎えたo-nestでのイベントの映像で始まる。友川をして「自分よりデタラメな人」と言わしめる東京のSSW。若かりし日の姿は今とあまり変わっていないような。NHKライブビートの収録でキーボードを弾くDr.kyonは長髪でちょっと亀吉さんみたいだった。
結婚へのイントロダクションとして挿入される未発表曲「結婚しようよ」では、ストレートな愛のメッセージに混じって、"嫌いになったら離れよう"という一節が。結末を暗示するかのような言葉。しかしこんなことを正面切って歌ってしまうのがSSWの性であり業でもある。
結婚式で歌われた「34歳」、おれももうすぐ同じ年齢になる。最前列で目を腫らして泣いているのはMTの母親だろうか。あの曲を目の前で歌われて胸がいっぱいになったに違いない。真っ白なウエディングドレスに身を包んだ徐さんも綺麗だ。
続く岐阜のショッピングモールでのインストアライブのシークエンスでは松尾監督のポエジーが爆発する。キッズスペースのなかを跳ねるいくつもの風船。椅子に座ったまま眠りこける老婆。その背後からステージを見つめるショット。何気ない光景をミラクルに変えてしまう松尾マジックの精髄が詰まってる。新幹線でのインタビュー、口元に運ばれる紙コップが車窓から見える富士山を遮る場面もカッコよすぎて鳥肌がたった。
そして離婚直後に開催されたシアターpooでのライブ。「洗剤を買う時の〜」ってこの時期の曲だったんだなぁ。MTはキャップを目深に被ってこちらに表情を悟られまいとしているみたい。前野健太、加地等、都市レコードらとのイベントで歌われた「無題」もこの頃特有の重たく身体に纏わりついてくるような独特の質感が好きだ。本人はなかなかしんどい時期だったと思うけど。
2009年のもう一つのトピックといえば昆虫キッズとのジョイント。『ABCD』リリースを目前に控えたo-nestでのライブ映像は若々しくフレッシュな昆虫メンバー(顔にまだあどけなさが残る!)以上にMTのテンションが異様に高くて驚く。絞り出すような苦しい声で目一杯がなりたて、「ゴッホ〜」では勢い余って客席へとダイブ!それまで築き上げてきた自分自身を破壊したくてたまらない、そんな風に見えた。おれがライブに行きはじめてからこういう姿は見たことがない。フロアの盛り上がりも凄まじく、東京インディーシーン最盛期の勢いと熱量がバチバチに伝わってくる。ライブの音声はおそらく手持ちカメラのデータがそのまま使われていて、カメラが動くとドラムのシンバルがデカくなるのが生々しい。
そして『バイブル』レコ発を兼ねた40歳のバースデーライブ。松山千春さながら顎にマイクを押し当てて「反抗」を歌うMT。伴奏は久下さんのドラムのみ。それをじっと見つめる幼い想平くんの表情。終演後の後片付け、水の入ったペットボトルを息子にそっと手渡す父親の慈愛に満ちたまなざしに胸打たれる。ステージに残されたペットボトルはMTが立ち去る際に偶然倒れ、緩んだままの飲み口からポタポタと水滴がしたたり落ちる。それをカメラは見逃さない。この世界にある映像のなかでもっとも美しいもののひとつといえる。前回この作品を観たときに一番印象に残っているシーン、また観ることができて良かった。
最後はペンギンハウスでの久下さんとのDUO。タイトで斬れ味鋭い野武士のようなドラムと対峙するテレキャスター。ステージで死闘を繰り広げるふたりの「この夜」で幕を閉じる。映像なのに手に汗握っちまったぜ!内容的にDVD化は難しそうだから、これからもたまに上映会やってほしいな。もちろん結婚式のシーンが入ったオリジナルバージョンで。