ぺんじん

ドラえもん のび太とブリキの迷宮のぺんじんのレビュー・感想・評価

4.3
自分の話で言えば小学生の時に『となりのトトロ』と同じぐらいビデオテープで繰り返し観たのが、この『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』(1993年)!ドラえもんが結構序盤に再起不能になってしまうという、子供にとっては恐怖でしかない展開に目が離せない素晴らしい映画となっている。
最近のドラえもん映画は見ていないので何とも言えないのだけど、初期のドラえもん映画は便利なひみつ道具がいざという場面で使えず、のび太たちが自分たちの力で困難を乗り越えなければいけないというストーリー展開が大きな魅力のひとつだった。この映画でもドラえもんが物語の序盤で何者かに攫われ、のび太とその仲間たちだけ、しかもひみつ道具無しでブリキの兵士たちと戦わなければいけないという展開になってしまう。のび太たちが自分たちの知恵と勇気だけで戦い抜こうとする姿には思わずグッときてしまう。
ストーリー展開もなかなか過酷ではあるのだけど、ビジュアル的にも結構怖い!冒頭の深夜のテレビ画面の砂嵐もなかなか不気味だし、デカいアフリカの仮面みたいな迷宮の入り口もかなり怖い!そしてブリキの兵士の可愛らしさと対照的なえげつない拷問シーンも…。ブリキの戦闘機による襲撃シーンも驚くほどリアルだし、子供の時にこの映画を観てトラウマになったという人は多いのではないだろうか。 ロボットによる人間の支配という藤子・F先生らしいSF的テーマ設定、そしてピンチを中盤でひっくり返すような鮮やかなストーリー展開、そして手に汗握る戦闘シーンは今観ても素晴らしい。終盤はブリキのおもちゃをテーマにした作品らしく、子供っぽくコミカルに終わるところもニクいね!
そしてなんとテーマ曲を歌うのはなんと若き日の島崎和歌子。歌詞が映画の内容とあんまりあっていない気がするけど、最後のエンドロールまで見逃してはいけない!ブリキのおもちゃと少年兵の戦い!オススメ!

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