ShinMakita

誇り高き挑戦のShinMakitaのレビュー・感想・評価

誇り高き挑戦(1962年製作の映画)
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☆俺基準スコア:2.5
☆Filmarks基準スコア:3.4



業界新聞〈鉄鋼新報〉の記者・黒木は、「三原産業」の工場が旧式マシンガンの製造ラインを活発化させているのに不審を抱いた。朝鮮が落ち着いて特需も終わった今、そんな兵器を発注したのは誰か?調査を始めた黒木は、いま都内で民族文化展を開いている東南アジア某国の政治亡命集団が発注者ではと当たりをつける。彼らは母国で反革命政府闘争を計画しているのだ。この亡命集団を日本に招いたのは芸術協会の高山という男。黒木は高山に十年前の遺恨があった。米軍統治下、少女ナツコが殺害された事件を追っていた毎朝新聞記者の黒木は、パン助が客と揉めて殺されたという当局のスジ読みに反対し、ホシはGHQだと考えていた。そんな黒木を拷問・妨害し記事を潰したのがGHQに雇われた諜報員・高山だったのだ。三原産業の違法武器輸出を記事にして高山を倒す肚を決める黒木だったが…




「誇り高き挑戦」


深作欣二のニュー東映作品。新聞記者が主人公のポリティカルスリラーというのは、ヤクザだ戦争だのイメージが強い深作さんにしては珍しい。けど、理不尽に対する怒りと熱さは確かに深作イズム。バイオレンスは皆無に近いながら、とにかくテンポが良くて鶴田浩二がキビキビしててカッコいい。丹波さんの憎たらしいキザ男ぶりもハマってました。

サングラスがいい小道具になっていましたね…ラストシーンは第三の男っぽいし、なかなか洒落た一本。オススメ。
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