貧しい暮らしをしている祇園の芸者姉妹。妹・山田五十鈴は良い暮らしを求めて人を思い通りに操ろうとするが…。
素晴らしい。ベルさんは男を操るキャラクターで、一見悪い女にみえるが、ラストで女性の立場がいかに弱いかを明らかにすることで、鮮やかにそれをひっくり返している(男性に一途な姉も、自由に生きた妹も結局同じような目に遭う)。
長回しが使われていて、カメラも人物も移動するので、迫力がありスリリング。
祇園の美しい町並み、本格的な関西弁、ベルさんのモダンな美しさ。
この時代に男性がこういう作品を作ったのは本当にすごい。