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Uターンのleylaのレビュー・感想・評価

Uターン(1997年製作の映画)
3.9
オリバー・ストーン監督×ショーン・ペン
ジャケ写はミスリードだと思う。

マフィアからの借金の取り立てに逃げる主人公ボビー(ショーン・ペン)は、ラスベガスへ向かう途中に車が故障し、アリゾナ州の小さな町に立ち寄る。そこで次々に災難に見舞われ、町から出られなくなる物語。変人しか出てこない。笑

ショーン・ペンがこれでもかってぐらい不運で酷い目に遭う。徐々に顔が傷だらけになっていくのが笑える。ショーン・ペンの困った表情がイチイチうまいんだなぁ。カッコいい♡

ビリー・ボブ・ソーントン目当てだったけど最後までどの人かわからず。後で確認しても目を疑っちゃうぐらい別人。ヒロインはジェニファー・ロペス。盲目のホームレスがジョン・ヴォイトだったり、ちょい役の若者がホアキン・フェニックスだったり…キャストがクセありで贅沢でした。

一見、コメディタッチに描かれてるけど、根底ではアメリカ人の先住民迫害を示唆している。アリゾナはかつて先住民とアメリカ人入植者との戦闘があった地。ヒロインのグレースもその母も白人による被害者といえる。ホームレスのオジさんのベトナム戦争の話や何度も出てくるアリゾナというワードが印象深い。実はアメリカを見つめた作品かも。

ハゲタカやサソリなど弱肉強食を表すショットや、過去の短いカットバックがたくさん組み込まれ、不吉な雰囲気が漂っていながら、かなりコメディ寄りで面白かったです!

そういえば、音楽はモリコーネ。


✴︎のんchan、ありがとう✴︎
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