海風

潜水服は蝶の夢を見るの海風のレビュー・感想・評価

潜水服は蝶の夢を見る(2007年製作の映画)
3.5
あらすじを読んでも、タイトルの意味が正直分からなかった。主人公ジャン=ドーはロックト・イン症候群になり意識はあるものの運動能力は失われた。動くのは左の瞼だけだった。この状態を「潜水服に閉じ込められた」と表現し、「身体が不自由でも 心だけは 魂だけは 蝶のように自由に舞うことができる」とタイトルに込めたんだね。タイトルだけでもセンスを感じられてとても好きです。

ELLEの編集長について詳しくないので、もう少し勉強するべきかなと思いながら観ました。順風満帆な人生が突然壊れていってしまう。その生活が交互に映し出されるから尚損失感だったり虚無感がすごい。

この作品は、面白いわけでも楽しいわけでもない。なんだろうな、彼の人生への忍耐力だったり精神力、孤独感、精神の熱さが人間としてのディープな部分を映している感じかな。
想像力と記憶力だけは無限。
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