この映像美は誰も真似出来ない、奇跡の実話である。
展開に大きな起伏があるわけでもなく、そこはやはりフランス映画か、そこまで明るくはない。だが、少しずつ前向きになっている姿勢は伺われ、それでもってすごく暖かくなれた。
また、タイトルも秀逸で、一見本編とはさして関係の無いタイトルに思えるが、大きな間違いで、深い意味をもつ。
潜水服=順風満帆な人生から一転した今の自分
蝶=そんな自分から抜け出した願望
を表現することどあり、その真実がしれたとき、この物語はいっそう奥の深い映画だということがわかると思う。