突然ほぼ全身麻痺になってしまった敏腕編集者。見聞きと考えが正常な彼は瞬きだけで他者とコミュニケーションをとることを学んでいき、やがて本を出す。
実際に彼が出した本を元に映画化。
この映画は時折主人公の視点の映像(POV)になる。その不自由さと怖さ。それと対比的な空想の時の映像の美しさがいい。
絶望的な状況とでも希望を見ていかないといけないというその反対の感情を本当にうまく表現していると思う。当たり前だけどこんな風になったら死にたいと思うし、色んなことを考える。子供達に会えても触れられないという絶望。でもそれでも子供に会えた今日はこの上ない嬉しい一日でもある。
映画の中で何度「E.S.A...」を聞いただろうか。
泣いたりする感動ではなく、ずしりと見た後に余韻が残る映画。