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のんちゃんのり弁のなでしこのレビュー・感想・評価

のんちゃんのり弁(2009年製作の映画)
3.5
〜31歳女性、子持ち、一念発起✊〜

ニートみたいな夫に嫌気がさし、これまで主婦だった主人公がシングルマザーとして弁当屋開業を目標に奮闘するおはなし。
後半の夫婦殴り合いのシーンは壮絶かつ、
でも何故かスッキリ☘️


🍽美味シーン🍽

★小巻ののり弁★🍱
主人公の小巻(小西真奈美)はこれまでさほど苦労せずに生きてきた専業主婦。
自称小説家で実家に寄生するかたちで生活する夫(岡田義徳)の甲斐性の無さに嫌気が差し、
娘を連れて実家に帰るも、資格や職業経験が無い小巻は職がなかなか見つからない。
そんな小巻が得意なものが、娘ののんちゃんのためにこしらえる「のり弁」。

小巻ののり弁は、6層で構成されており、
栄養バランスも良く、バリエーションも豊か。例えば、
1層目 : 海苔
2層目 :白ごはん
3層目 :卵そぼろ
4層目 :ゆかりご飯
5層目 :ほうれん草の胡麻和え
6層目 :切り干し大根とジャコの混ぜご飯
とこんな感じ。
他にも劇中に、3色のご飯を海苔で仕切って国旗の様なデザインの「国旗のり弁」、
シャケ&ゆかり、絹さや&枝豆&ジャコ、ひじき&油揚げなどの混ぜご飯で構成
する「大人ののり弁」など登場。
弁当作りでこれは真似てみたいです。


★サバ味噌煮★🐟🥢
小巻が昔の幼なじみのタケオに連れられて
入った小料理居酒屋の「ととや」。
タケオとの再会やここの店主との出会いが、この物語に良い出汁が加わるように、面白い味になっていきます。

たまたま訪れた時に、サバ味噌煮が出来たから食べていけと勧められ口にした小巻。
食べた瞬間、暫く固まり、そして
「美味しい~〜~‼️」と叫ぶ小巻。

この店主の戸谷さん(岸部一徳)の作るサバの味噌煮が小巻が得意なのり弁を活かした弁当屋を開きたいと思うきっかけの味となり、いきなり弟子入りを志願。当然最初は断られるも、小巻の熱意に店主も次第に協力し始めます。
味噌煮はいわゆる家庭の味ですが、それだけに味や工夫も様々。

もしかしたら、サバの味噌煮の味で、
作り手のこれまでの人生や人となりが表れるのかもしれないですね。
サバの味噌煮に限らず、肉じゃがでもなんでも。
ちなみに、ととやのしば漬け入りチャーハンも美味そうでした❤
戸谷さんがこの物語のしば漬けみたいな存在で良かった。

ごちそうさまでした🙏💓
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