『のんちゃんのり弁』というタイトルでありながら、作品の主旨は『のんちゃん』でも『のり弁』でもなく、小巻という1人の女性が再起をかけて人生に挑む、という方に主旨が置かれているように感じる。
正しくは、再起というより、今まで蔑ろにしていた自分の人生を見つめ直し、方向転換していく。
やりたいことがない、やりたいことがあっても何となく踏み出せない、そんな人に1つの答えを示してくれる作品。
小巻の人生を悟すのは主に小巻がやりたいことを見つけるキッカケになった居酒屋の亭主だが、腹立つほどダメ男な小巻の夫も、さらっと悩みの核心的な言葉を言うところは見逃せない。